やさしい窓辺
2009年 03月 22日
空想の森ミュージアムにて
外に出ればたぶん
空はとてもいい心地で
風や微粒子や
あたたかいにおいを漂わす
春の息吹は
そこここでぐんぐんと伸びてゆき
さあ、駆け出そう!
そう叫んで両手を広げてくれている
今日はいい天気
ちりちりとした空気のなか
日差しはやんわりと降り注ぐ
僕はぼんやりと
日がな一日
窓辺の様子をたゆたうように眺めおり、
晩ご飯の炊ける
いいにおいにはっとする
やがて夜のにおいは
窓の隙間から入り込み
明日はきっと雨なのだろうと
神の啓示のごとくに感づいて
押し黙ったまま布団にもぐりこむ
花のにおいは
群青色の湿り気を帯び
とめどなく思考が天井を飛び交っていく
それでも風はやさしいのだ
一オクターブの窓辺をかたかた言わせ
静かな眠りを囁きながら
僕は布団にもぐりこみ
明日はちょっと外に出ようと呟いている
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photograph-aym at 2009-03-23 21:58
窓の向こうに広がる世界を想像すると、わくわくするけど、どこか寂しげな印象も受ける不思議な写真だなぁって思いました。
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eureka_kbym at 2009-03-24 00:22
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right-path*
at 2009-03-27 12:50
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eureka_kbym at 2009-03-29 01:15
right-pathさん
ええ、すごーく分かりにくいところにあるかもしれません。同じ市内の自分でさえ、最初は迷いましたから。
民家を改築してできた個人美術館ですが、ふとした拍子に無性にいきたくなります。
ええ、すごーく分かりにくいところにあるかもしれません。同じ市内の自分でさえ、最初は迷いましたから。
民家を改築してできた個人美術館ですが、ふとした拍子に無性にいきたくなります。
by eureka_kbym
| 2009-03-22 12:09
| EOSKissDigitalX
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Comments(4)