night snap with X100T

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とつとつと寒いなかを歩きたくなるカメラはいいカメラだと思う。



 忙しさに半ばやけくそになって購入したX100Tであるが、まだ存分に使えていない。近所の散歩と、夜繁華街での使用くらいで、今吉田カバンの小さ目ショルダーにX100とテレコンワイコンとともに控えている状態だ。
 X100は売却していないし、しないつもりだ。コンバージョンレンズを付ければ画角違いで撮り歩きできるからだ。軽快な二台持ち、しかし単焦点というストイックさ(笑) 中途半端なストイックさ。 これは楽しいぞ、と思いながら、まだそんな遊び方をしていない。寒いし。
 ところで、このワイコン テレコン、かなりいいのだけれど、ここまでくると、ちょっと遊び心も出てきたりして、21とか24mm相当になるものとか、中望遠になるものが出ないかしら、とか思うこともある。純正以外のも探してみたけれど、今考えられるのは純正ワイコンにさらにワイコンを足せば20mmくらいになりそうだな、と変な妄想が膨らむ。でも、あたりをつけているそのワイコンでどれくらい画質劣化をきたすのか(そんなに気にしないけれど、あまりにアレだと…)とか、さすがにミテクレがおかしくなるのではないかとか、ケラれないか、とか気になって、手が伸びない。ネットで探しても、同じことを考えている外国人のぼやきはネットで見たけれど、実際にやってみた人はいないようで、人柱になるのはちょっと怖く、まだ手を出してない。


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 X100T。Tとなって、その進化としてもっとも良かったのはやはりクラシッククロームの色合いだと思う。
 初めてデジタル一眼レフのEOSkissdigitalXを購入したときは、とにかく鮮やかな色、濃い色が好きで、ピクチャースタイルもクリアに設定して撮ることが多かった。ちなみにクリアで少し彩度を落として撮影すると、結婚式の披露宴なんかでは、独特の風合いとなっておもしろい一枚が撮れたこともあって、明日も結婚式なんだけれど、そんな一枚を撮っておきたいと思う。自分の職場、カメラ好き多いから、みんな撮るだろうから、自分くらい変わったの撮ってもよかろうもん。

 しかし、それからカメラに慣れていくと渋めの色というのが気になってきた。
 それまで使いどころが分からずにいたピクチャースタイル「ノスタルジア」を多用するようになり、色は渋い再現だけれども、コントラストのついた銀残し(これ、cannonさんから正式に出してくれないかなあ…)の色合いに惹かれて、いろいろやってみる。今はノスタルジアの彩度を思い切り下げて、コントラストは思い切り上げてよく撮影している。白飛び、黒つぶれ、なんぼのもんじゃい、って勢いだ。この風合いでエスカレーターや金属類を撮ると鈍い輝きが強調されて実に面白い。あるいは祭り。神楽を撮るときは基本この設定だ。渋い色が、なんとなく神秘性を高めてくれるような気がする。

 X100でもそれができないか、と思って、いろいろ触ってみた。
 RAWで色をいじる、ということをしない面倒がりは、カメラの設定で済ませようという、横着ぶりが、こんなことばかりを考えさせる。
 X100のフィルムシミュレーションはプロビア、ベルビア、アスティアのみ。そのどれもがきれいに写り過ぎる。その綺麗さは素人目の自分でも分かる???くらいだ。

 でもきれいすぎる。

 そう思ったのは、いろんなブログで見させていただいたデジタルライカでの作品だったり、プロの作品だったりする。その色で自分も撮りたい、でもきっときちんと処理されているんだろうな、でも自分はカメラ内で、という横着ぶりは変わらないのだけれども。手をかけない、というのは本当はダメなのだろうけどね。

 そんなわけで、アスティアのコントラストを上げて、彩度を落としてみた。X100は明部と暗部を別々に処理できるから、時と場合に応じてそれぞれ変えてみたりしつつ撮影することができた。これも金属やビルなどを撮影すると、いい具合に見えた。それに彩度をめいいっぱい下げても、時と場合によるけれど、不思議と肌色はきれいに出たりするから不思議だ。EOSのノスタルジアだとちょっとそうはいかない。それはそれでアンダーに振ったときなんかの、肌の色合いは渋くて好きなのだけれど。
 けれども、やはりもっとこう、あっさりしつつ、とか、とにかくもうちょっとという想いがあった。それが何なのかはやっぱりよく分からない。分からないけれど、あと何かがなあ、と思うのだ。(で、それが構図とか、被写体への視点だとか、そういう腕の問題もあるのだ、ということはさておいて)


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 そんななかでのX100Tだった。クラシッククロームの色はいっぺんに好きになった。もっと色を落としてもいいな、と思うこともあるけれど、夜の繁華街などでは、そのままで撮り歩くと、不思議といい塩梅な気がした。原色は艶っぽく写り、そうでない色は褪せた感じに写ってくれる。暗部はぐっと深くなり、地方都市の華やかさとは遠いところにある寸景を拾ってくれる。もちろん使いどころを誤ると、とんでもないことになりそうだけれど、スナップ写真では、この色合はとてもいいように思う。
 色がよく見えない自分だから、もしかすると普通とは違う見方をしているかもしれない。とはいえ、ちいさなカメラ二台ででかける楽しさを想像するだけで、なんだか仕事をがんばろうという気になるのだ。そうして旅に出たいという欲求もまた、ふつふつとわいてきている。28mm 35mm 50mmの視点を必要に迫られてというよりは、気分で変えながら撮り歩く、そんな旅。どこかへ行きたい。


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Commented by speedstar-dhy at 2015-02-06 21:33
こんばんは。
夜のスナップ、いいですね。
こういう艶のある感じ、とても好きです。
クラシッククローム、なかなかのものですね。
Commented by eureka_kbym at 2015-02-06 22:20
speedstar-dhyさん
クラシッククローム、いいですよ。艶やかな感じで撮れます。楽しいです!
Commented by cobag2 at 2015-02-07 00:02
新しいカメラ、新しいレンズ、新しいソフト、新しい描写、全てが
写欲アップに繋がるものですね^^
特にこのクラシック・クロームの描写は取り憑かれますね〜!
街撮りにはデフォルトにしておいてもオカシクないでしょうね。
風景撮りではどうなのでしょう?
Commented by eureka_kbym at 2015-02-09 07:41
cobag2さん
風景にはどうなんでしょうか。鮮やかさからはほど遠いのですが、そういう意図があればいいかもしれません。やってみます。
by eureka_kbym | 2015-02-06 20:02 | X100T | Comments(4)