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波音の聞こえる方へ

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子どもが先を急がせようと母親をふりかえった。母親は歩幅を変えない。子どもはすると、その小さな歩幅でちょこちょこと母親のもとへとかけもどる。二人は、すべての生き物の生みの親に会いに行く。



3年に一遍くらいだろうか。テレビドラマにはまる。
前回は「それでも、生きていく」だった。これはもう、ね。化け物かと。役者さんの演技がこれでもか、と押し寄せていく。胸が切なくなる。満島ひかりさんの台詞回し。息使いの中に感じられるのは演技のそれとは思えないくらい。
その前は「拝啓、父上様」
二宮くんの演技がうまいなあ、と感じたのを覚えている。神楽坂の雰囲気も良くて、宮崎に帰る前に歩いたのを思い出したり。
今年は、ちょっと毛色が違っているけれど、「重版出来」が面白い。
展開はまあ、ベタなのかもしれないけれど、黒木華さんの表情の変化は見ていて楽しい。王道の美人さんではないし、でも、だからこそ可愛らしい感じもあって、何より何にでもなれる人だな、と。

学生の頃はやたらと映画館に足を運んでいたので、テレビドラマの演出に、「はちみつかけた砂糖」のような印象を受けるのだけれど、それでも面白いな、と思えるものが、数年のスパンであるなあ、と最近気づいた次第です。

映画といえば「あん」を先日ようやくビデオで観た。
きっと題材としても、その扱いにしてもいろいろあるような気もするけれど、河瀬直美監督の演出らしさに、少し見やすさも加わって、静謐な時間をもらった。

久々に映画館で観た作品もある。イランの巨匠モフセンマフマルバフの「独裁者と小さな孫」は、彼がイランから亡命しての作品のためか、表現がちょっと変わっているように思えた。でも芯はしっかりモフセンのものだし、ラストのあの一言は、見事なものだと感じた。そうして、それは結局、世界は何も変えられないのではないかという諦念にも似たものだとも思った。いや、実に力のある映画だった。

忘備録的に書いている、読んで損するような内容ですみません。
でも、そこに人間がいる、という感覚を覚える作品を見ていると、自分の写真にはあまり人がいないよな、と感じてしまいます。人を描きたい、でも、その方法をまだ見つけられていないようです。
by eureka_kbym | 2016-05-14 00:54 | X100T | Comments(0)

little island walking,

現在、EOS6D EOS5Dmark2 X100 X100Tを主に使ってあちこち撮り歩くだけのブログです。http://eureka69.exblog.jp/fp/cameras


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