立ち寄ってみた
2018年 03月 02日
休日の午前中に自転車を走らせることが多い。
カメラを持って、気ままにポタリングだ。
この日も、ようやく起きた家内と朝食を食べたあと、少しの時間走ってくると家を出た。
家の近くにある小さなデパート前の広場に行く。
どこへ行くか決めていないときは、必ずと言っていいほど、ここに行く。
ここで缶コーヒーを飲みつつ一本タバコを呑みつつ、どちらに自転車を走らせようかと考えるのだ。
この広場がなんとなく居心地がよい。
デパート開店前には、人もあまりおらず、時折お年寄りの方たちがたむろして、井戸端会議をしていることもあって、田舎の寂れたアーケードの、なんとものんびりとした空気がある。
すぐ近くにロードバイクを買ったお店もあって、時折店内を覗くこともあれば、
同じく近くにギャラリーもあって、気になる展示があれば、それを見たりもする。
絵にしても、写真にしても、立体にしても、書にしても、たいてい市内のお年寄りの趣味の発表の場、といった作品が多いのだけれど、
趣味の領域を超えた作品が観られて「何者??」となることもあれば、
プラモデルの展示をしていて、零戦や戦艦など圧巻の数を見られることもある。
若い人も時々観られるし、前には神楽を撮り続けてらっしゃる神戸の写真家の展示もあったり、本当に様々な方の発表の場となっている。
そしてこの日も、ロードバイクに乗って、この広場までやってくると、知り合いの方がコレクション展をやっているではないか。
全国規模の写真家や、地元の写真家の作品を展示しているのだ。
久々に会う。挨拶せねばなるまい。
ギャラリーの前にカブが停まった。
なんとなく斜めがけしていたカメラを構え一枚撮った。
ホワイトバランスを変えて、また一枚撮った。
それがこの写真だ。
ヘリオスの描写と相まって、なんとなく古いフィルム写真のように見えるのは自分だけだろうか。
映っているのがカブだけに、古い写真のように見えるだけだろうか。
別にノスタルジーを感じるわけでもないのだけれど、
例えば、実家の棚を漁っていたら、大量の写真が出てきて懐かしく感じているところに、
ふと出てきた一枚のようにも思えて、つい、ここにアップしてみようと思ったのだった。
この日、結局僕は、遠くに自転車を走らせる時間もなく、そこからそのまま家に戻ることになってしまったのだった。
by eureka_kbym
| 2018-03-02 05:21
| EOS6D
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